とある事情で、Tektronix TBS1022 というオシロスコープを入手することができました。何と言ってもテクトロですからね。僕が会社に入ったころにはすでにデジタルストレージ(全てがテクトロで24xxとかそんな型番でしたっけ)が出回っており、学生時代にちょっと使ったシンクロスコープもまだありましたが、ほぼテクトロでした。
入手したものは、TBS1022、テクトロの中では最下位モデル、「テクトロから4万円台のオシロが」というのがフレーズです。
http://www1.tek.com/ja/products/oscilloscopes/tbs1000/
思った以上に軽くて小さいです。驚きました。早速電源投入をしましたが、音が全くしません!ファンが無いんだな。すばらしい、これなら夜、家族に文句を言われなくてすみます。
垂直軸2ch、水平軸はそれぞれ別ノブですので、このあたりは使いやすいです。
プローブはTP0101で100MHz帯域のパッシブ。まず最初にやる事は、プローブの補正ですね。附属のプラドライバでプローブの付け根に有るネジで正常な波形にする。できたら、マーク用のリングをはめる。
CH1は黄色だが、Ch2は緑の方が良いなとか、そういった話もありますが、ボタンが青なので青です。
パネルですが、この写真は附属の日本語シートをはめてあります。「オートレンジ」と「保存」だけがなぜか明朝体。こういう細かい事は気にしてはいけません。パネル面の左上にあるのが「汎用ノブ」で、これはマルチファンクションです。要するに使っているメニューによって機能が変わる。最近のオシロにはこれがだいたい付いています。実はこれがテクトロは特にとてもわかりにくいです。汎用ノブが有効になるとさらに左上のLEDが点灯し知らせます。これは慣れの問題もあるのですが、そのノブの持つ機能が変わるので、必ず回してしまう。で、どこが変わっているかがすぐにわからない。ということで、操作をするたびに何アクションか発生する。会社ではDPO4000や7000がありますが、これは使っている人に聞くと、使いやすいと言うので、慣れの問題が大きいとは思います。
自分の場合、オシロの上に手を置いて親指、或は親指と人差し指でボタンやノブを操作する事が多いです。すると、どうしてもこの汎用ノブを回してしまいます。ここに水平ノブがあるオシロが多い事もあるからだと思います。
USBメモリをブッさせば、波形保存できます。jpeg保存できるので良いですが、その場合、画像サイズが面積で4倍になります。テクトロ昔から存在するRLE,TiFF,EPSそれと、BMPがあります。できれば、pngが欲しい所です。
MSP430で時計みたいなのをとりあえず作って、測定してみます。これはLCDにデータを送っている波形で、黄色がE信号、青がRS0信号です。RS0=0でコマンド、RS0=1がデータです。4bitモードでデータを送っているのでEは2回あります。ACLKに32768Hzの水晶をつけて1秒に1回wakeupし、LCD表示を1秒進めてsleepします。25ns/divまで拡大した波形では、嘘っぽいです。サンプリング500MSa/sですが、帯域(25MHz)の問題がありますので気にしないです。
測定風景です。
赤い基板はLaunchPadで、flash書き込みの為に使っています。