コリン・フレッチャーの「遊歩大全」という本知ってますか?、僕が中学のころ流行ったバックパッカーの教本と言うか神の書ですね。当時は上下の2冊で、ずっと読んでました。著者がバックパッカーで歩く所を、自分に置き換えて、悶々と妄想していたんでしょう。この本の中で、コリン・フレッチャーが愛用するストーブがSVEA123Rです。そういえば、中学のとき永井先生とおもいますが、加古川を上流まで歩くようなことを言って、誘ってもらった事がありました。行かなかったですが、その後ぐらいにフレームザックを買ったんだと思います。(フレームだけですがまだ持っています)
実に16年ぶりに入手しました。かなり前に入手していたのですが、ようやく本日火入れ式をしました。昔からかなり当たり外れの大きい製品ですんで、今回ははずれではないですが、当たりではないと思います。火が不均等だし(というか均等に火が出てる123はあまり見た事無い)、管が斜めに付いてるし。でも、このような細かい事を気にする人間はこれを使えません。
スウェーデン製、学生のとき、自転車部の中島先輩に譲ってもらい、ずっと愛用しておったのですが、93年か94年頃に十津川の河原のキャンプ場で洪水に遭いまして、慌てて岸に上がったときに、あろうことかストーブを忘れたのです。水が引いた後、もどったら、ぺちゃんこになった123Rを見つけました。かなり悲しかったです。その後、16年間、SIGGのFire Jetを文句言いながら使ってきました。長い寄り道でした。ようやく、戻ってきました。一時期生産中止になっていたようで、もう入手できないかなーと思っていました。よかった。
FireJetと並べると、大きいのですが、FireJetはタンクを持ち歩く必要があるので、SVEAの方が小さいです。2~3日ならタンクは不要でしょう。1週間ともなると、やっぱりタンクは持ち歩くので、大きくはなります。
火をつけてみます。ガソリンストーブは皆そうですがプレヒートが必要です。急いでるときにはこれが最大の欠点でもあります。春日君が持っているような最新のガスストーブはこのプレヒートが終わる頃にはもう湯が沸いてますから。僕は昔から、プレヒートにメタを使ってます。
遊歩大全では、確かタンクを手で暖めた後、少し開いた噴出口からガソリンを垂れて根元のくぼみに入れるようなことだったと記憶しています。が、しかしその方法で成功した事はありません。なので、いつもそのくぼみにメタを半分に割って着火してました。メタは1回で半分、暖かい時は1/4でも良かったような気がする。メタの火が小さくなって来たらコックを開けて火をつける。
赤い火ですね。写真を撮った時は燃焼不足だったようです。その後青い火になりましたが、こんなにうるさいストーブでしたっけ?忘れてるんですね。