壁に釘を刺すとき失敗しないように壁の中の柱を探す道具が売られています。今回失敗したら怒られそうな子供部屋だったので、買ってみましたが、こんなに安いとはびっくりでした。1000円。こんなの使えるのか?と思いましたが使えました。
使えないと書いている人も居ます。原理がわかれば欠点は補えるはず。というわけで、、、調べた。
柱がない部分から内部に柱が有る部分へ移動させると縁でブザーが鳴り、LEDで知らせるものです。このような注意書きが有ります。「この製品は壁の材質や構造によって(特に湿気があると)正確に探知できない場合が有ります」
湿気?。赤外でもないし、電波だとそもそも反射がそんなに正確に取れないでしょう?。うー気になる。
どうやら静電容量の検出らしい。つまり誘電率による変化か。
ICらしきものが載っています。この製品は、シンワ測定株式会社とありますが、基板にはZIRCON Corp.とシルク表示が。ここに有りました。
http://www.zirconinternational.com/nihon/support/faq_04.html
OEMですな。ICは不明です。3段の英数字列挙です、カスタムでしょうか。
64382
Z15009
B1123
たぶん真ん中のZ15009が型番と思われますが、わかりません。TO92が二つ載ってて、一つは78L05、もう一つはN3702なのでトランジスタですね。センサー部は基板パターンになってて、ICから直接生えてます。
パターンの拡大、紙じゃなくコンポジットと思われます。ブザーも傾いて実装されてますが、実はICも傾いています。ICの下に抵抗が実装されてました。どうしてもセンサー部に部品の影を入れたくなかったんでしょうね。
センサー部の両端の電圧です。同位相で駆動されており、容量変化で電圧が少し変わるのを検出しているのだと思います。周波数は固定で20KHz、オシロのプローブを当てるだけで検出します。プローブは15pF。
もうひとつ。この写真は基板パターン面に接している外装ケースです。たくさん穴があいているのですが、この穴は基板の端子部に合っています。パターン面とケースの位置関係が誤差になるのでしょうね。