このXR250Sは94年製で、30年になる。使われているデジタルメータはStanley製で、86年ごろのXR600に使用されていたものと同型(何度か改良されているようだが)と思われる。かなり前から寒くなるとリセットしてしまいTripや時間が初期化してしまう現象があったが、2年ほど前にコンデンサ類を交換してその現象は治っていた。2週間ほど前に液晶がつかなくなり、開けてみて調べたところはんだ不良っぽく、一応コテで舐めたんだが、今日また似た現象になった(リセットを繰り返す、、明らかにマイコンが動作しようとして失敗しての感じ)

この黒い基板はレジスト色っぽいがエポキシのような液体素材だろうか、シルク色は白でVIA等でキレているので幕後にシルク印刷していることは間違いないと思われる。また30年でも腐食が進んでいないことからニッケルではなく金メッキと思われる。

中央にある大きめのIC(IC3)は液晶コントローラ(OKIのMSM5265)であり、小さめのIC(QFP-44pin)が制御用の4bitマイコン(uPD75008)である。この75008はスペック通り4.2MHzの振動子で動作(IC右上にある)しており、実際オシロで4.2MHzであることを確認したが、最近はあまり使われなくなったセラミック振動子、その横にある円筒状のがRTC用の32768Hzの水晶。このマイコンあたりの接触、あるいはセラロックの接触ではないかと思われる。右下にある、SOP8ピンのMB3793がリセットIC、この辺りのICのハンダ不良を疑い、舐め回しておいたら、一応動くようになったが、根本解決でない気がするので再発しそうだ。今度なったら、じっくり見てみないといけない気がするが治せるかは不透明、プログラムはマイコンマスクだろうから部品入手は無理だろう。

IC5にuPD6253(EEPROM)が使われており、これがODDメータの記録となっているようだ

修理時に12V供給のため以前作っておいたUSBPDアダプタより任意の電圧を出すものを使用した。12Vが出力できるPDアダプタを使用。電源供給は2か所必要で、BAT(赤に緑の線)とあるところとOUT(茶に黒の線)と書かれているところで、一つはバックアップ用もう一つは主電源と思われる。

サービスマニュアルにある配線図。当然ながらメータAssyの回路図はないのである。

配線材を圧着端子にせず直接はんだ付けしている。振動でおかしくなりそうではないので、まぁよいが、なんにせよデジタルメータは電源切れて使えなくなると、一切の情報(速度や距離、燃料残り)がわからなくなってしまうので困る。

これでしばらく延命できていたらいいんだが。

By husky

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