XR250のセルモータ。先週、新品バッテリに換えたのになぜかセルが回らない。たまに回っても「ギャァー」(楳図かずお風に)とな。症状からしてスタータモータっぽいです。プライマリを回すギアがあるけどあんなもの経年変化で壊れるってことないでしょうし。とはいえ、スタータモータギアカバー(正しくはスタータリダクションギアというようですが)を開けてみます。
乳化したオイルがドロっと。やな感じですね。セルを長らく使ってなかったからといえ多少の水の侵入があるということでしょうか。
ギアを取り除き、拭き取ったところですが、損傷やギアにも破損した箇所は見られませんでした。やはりモータのようです。
エキパイを取り外すとモータが見えます。マフラーは取らんくて良いようなのですが固着していてうまく外れなかったので一緒に外した。
モータを取り外すのに少し苦労しました。ネジの固着が心配だったがそれは特に問題はなく(電極のネジが下側を固定しながら回すのに薄いスパナが必要ですが)、キャブが邪魔で外れてこないです。キャブというか、チョークのワイヤ。なのでチョークのワイヤを右側にブランとさせた上で両側からゴソゴソすると何とか抜けます。
開けてみたらモータ回転子のベアリングが壊れて固着しているの原因のようです。手で回して回らない。
ブラシは限界値8mmに対してまだ12mmありました。
ブラシ側には、なにやら、黒いカケラ、炭化しているように見えるし、絶縁ワッシャーかも。だったとしてもボロボロ落ちてるのはおかしいですね。
永久磁石側
モータ回転子(アーマチュア)の軸からカバー(フロントカバーというが正式な名称らしいです)を取り外すのに一苦労でした。中のベアリング完全に固着というか、ベアリングのオイルが飛んで壊れていました。ベアリングの棒が丸い形ではなかったので、かなり前から無理して回していたのかもしれません。
ベアリング部分を交換すれば良いような気もしますが、ASPにはフロントカバーだけの設定がありませんので、モータ交換になります。というか、きっとモータダメだろうなと思って先に見つけて購入したんですが、運良くヤフオクに社外品の新品でMD30用セルモータが1万で出てました。(約30年前のパーツリストでは35000円ほどなので、現在純正で買ったら4万は超えるでしょうから、うまくいけば安上がりかもです)
ギアカバーのOリング、エキパイのガスケットは新品に交換純正のはMISTUBAの抗クインがありますが、落札したものは何の刻印もありません。ただネジ穴はピッタリ装着感もぴったりでしたので、特に問題はありません。
モータ固着でロックしたのにセルを押したせいかバッテリが60%まで下がっておったので再充電を行なって完成。
キュルル、記憶にある音より静かで滑らかです。
また、延命。。売れなくなってしまいましたね。