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取扱い説明書によると、いくつか部品を取り外さなければならない。サービスマニュアルのクラッチの章に記載がある以下の作業を実施。
エンジンオイルを抜く。
- エキパイをはずす。
- アンダーガード(スキッド)を取り外す。
- スタータモータを取り外す。
- ステップの取り外し
- オイルパイプ2ケ所取り外し、オイルパスパイプ(シリンダ後部)取り外す
- リヤマスタシリンダ緩めてブレーキペダルを下げる。
- クラッチケーブルはずす。
ここまでやって、やっとこさ右クランクケースカバーを外せる。(逆に、ここまでしないとクラッチにアクセスできない!。ほんとにXR?と思えるこの作業)
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エキパイの取りはずし
マフラとエキパイの接続のパッキンがマフラに固着していて抜くのに相当苦労する。私は結局、マフラごと外し、プラスッチクハンマーでたたいて外した。但しエキパイガードはたたかない方がいい、簡単に歪む。(新車なら固着はないのかもしれない)
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スタータモータの取り外し
まず、モータの+電極のネジが外れない。場所が狭い上にモータ側のネジも一緒に回ってしまうので、作業性がすこぶる悪い!。モータ側のネジは電極の端子が取り付けられているので、回り止めには薄いスパナが必要で、私は自転車用のスパナを利用した。
なんとか外せても、モータを取り外すのにも苦労した。横にスライドすれば簡単に抜けるであろう部分にクランクケースの突起が有り、途中まで抜いてそこから斜右側上方に抜かなくてはならない。
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リアブレーキはマスタシリンダ側と軸と両方とも割ピンで固定されている。
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オイルパイプ類は外すと、オイルがもれ出すので、新聞とかの用意を先に。 |
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クラッチケーブルは、ハンドルレバー側を先に緩めておかないと外れない。 |
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上記の作業を全て終了したところでようやく、クラッチに御対面である。
クラッチ中央にあるナット16mm(24mmレンチで適応)がクラッチセンタロックナットである。
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成功すれば、ここにキックスタータがおさまるはずである!
クランクケース穴が、口をあけて御主人様を待っている絵である。
あ〜、早く入れたい。
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クラッチセンタロックナットである。右側が一部カシメられるようになっている特殊ネジである。サービスマニュアルには「メインシャフトを損傷させないようにカシメを外す」とあるが、マイナスドライバ等ではやっぱり若干傷がついてしまう。が良しとしよう。 |
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状況観察(作戦) |
クラッチセンタロックナットはギアがニュートラル時にはフリーで回転してしまうためにクラッチアクタを固定しないと外すことができない。外すためにはインパクトを使うか専用ツールであるクラッチセンタホルダーを購入するしかない。
しかし、DR400の経験をいかし(?)、なんとかできるだろうとタカをくくっていた。
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作戦1
ギア固定(どこかのWEBで見た。)
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ギアをローに入れ、ブレーキを強くかければはずれるだろう。
失敗)チェーンで接続されているから、たわむためトルクを掛けられない。なんといっても11Kgm。かなりのトルクである。
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作戦2
これもどこかのWebでみた。
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リアホイルに鉄パイプをはさんで固定すれば?
失敗)スポークニプルが飛んでしまいそうだ。そうなる前に止めた。トルクはかかっていない。じつは若干まがってしまった。
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作戦3
名案。クラッチセンタホルダを作ってしまえ。
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専用のクラッチセンタホルダは4ケ所のクラッチ固定穴を利用して回転を止めるだけのものである(サービスマニュアル参照)。2ケ所でも十分だろう?
失敗)甘かった。いや、成功したかに一瞬思えたがその結末はちと高い代償を払うことになる。
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左図参照。一本もげている。トルクがかかり回転したかと感じた手ごたえは、実はクラッチ固定ボルトの支柱がもげている感触だったのだ。
結局近くのバイク屋さんまで押していき、エアツールで外してもらった。最初からそうすれば良かった...とほほ。
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部品発注。\2300.也。 |
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