ピストン焼き付き
たまに乗ってる(といっても結構乗ってる)スクータDioBajaですが、どうも焼き付いたようです。オイル警告灯がついてしばらく乗ってたんですが、早かったですね、もうしばらく走れると思ったんですが、甘かったです。警告灯がついても、オイルパンに溜まっているオイルで100kmぐらい走れると、何の根拠も無く思っていたのですが。(これは分解掃除後、全く根拠のないものだと知りました)
焼き付き分解
自宅まで2kmほどのところで、カリカリ音がし始め、そのままストン、エンジンかかけても、またストン。そのうち、抱き付きのようになりキックも踏めなくなりました。バイクをおき、歩いて帰り軽トラ借りてとってきました。
ピストン取り出す
結構強引に(いや、もう固着していて取れなかったのでハンマでたたいてですが)ピストンをシリンダから抜きました。
言わずもがな。。。焼かれてますなぁ。 インテーク、エクゾーストの両サイドに首振った傷跡が有りました。 |
|
トップリングは普通に取れますが、2ndは固着してしまっていて動きませんでした。 なのでグリグリしてたら、パキっ |
|
割れた2ndと、エキスパンダ。 | |
シリンダ内部も筋まみれ。 |
これはつまり、ピストン、シリンダのセット交換という事ですか?
ノーマル品で、5000円ぐらいだそうですが、ボアアップ品で1万弱ですね。ボアアップが魅力ですが、キャブセッティングが面倒ですね。こいつに労力をかけるには時間がもったいないなぁ、ここは一つノーマルで。。。というより、阿部さんには申し訳ないが捨てる?と迷いつつ、夜に、5000円のシリンダセット/ノーマル品をポチッと。あーもったいない事したと思っている。
新ピストンセット
届きました。すぐ来ました。送料込みで5500円です。スクータごときへの投資としては高いですね。部品としては純正より安いのかな。
組み付け
2stオイル塗りたくって組み込みました。組み込みはピストンリングを越えられたら楽勝です。もちろん、付ける前にスクレーパで前のガスケットをきれいにはがしておきます。
あと、エキゾーストのスタッドボルトは使い回しです。
- 外すのはナットを2個使い、逆ネジの要領で下のナットを緩めると取れます。
- 締めるのもナット2個で、今度は上のナットを締めます。
これで、作業終了と思い、全て組み付けてエンジン掛けた所、少々怪しい音がまたオイルの匂いがすぐにしなくなります。これはおかしい、ということで、すぐにエンジンを止めました。その後数度試してみましたが、やはり変です。どうも、、、
###オイルが回ってないらしい###
のようです。
オイルポンプエア抜き
オイルはオイルポンプでくみ上げられていますが、僕はもっと噴霧しているのかと思ったのですが、ちょっと原始的でした。エア抜きは2工程あります。ブレーキフルードと同じでエア噛んでいると抜けてこないようです。
オイルポンプは、原動機の回転からオイルホース内へオイルを吐出し、キャブに送り込む構造です。ポンプからキャブまでのホースのエア抜き、これが面倒ですよ。どういう方法がベストなのかちょっとわかりません。
ホースのエア抜き
用意するもの>>
- ペットボトル空容器(500ml)
- ペットボトルのキャップ 6mm程度の穴をあけ外形8mmの耐油チューブを差し込む。逆さにしてもペットボトル内のガソリンが漏れないようにきつめの穴にする。
- φ8の耐油チューブ、φ6の耐油チューブ
- クリップ
まず、
ガソリンは第4類危険物の第一石油類であり、引火点は-40℃であり、燃焼範囲は1.4%〜7.6%である。
従って、液面に大気に対して数%の蒸気があれば容易に引火する。ペットボトルへの移し替えなどで静電気が発生し引火する。
静電気は電気的に不良導体で発生しやすい。ガソリン蒸気が発生している箇所での電動ドリルなどの使用は避けたほうがよい。ブラシモータは火花を出す。
- ペットボトルキャップに穴をあけ、ペットボトルに φ8mmの耐油チューブを通す。長さは30cmぐらい。
- ペットボトルに200ccほどのガソリンを入れ、5ccぐらいの2stオイルを入れる。
- キャブのガソリン流入チューブを外し、ペットボトルの耐油チューブを刺す(このときチューブ内の気泡は抜いておく。キャブに接続する直前にチューブからガソリンを出し気泡を抜いておいて、そのまま刺す)
- ガソリンはポンプでキャブに送られるので、もとのチューブを漏れないようにクリップする。
- キャブのオイル流入口にφ6mmのチューブを接続して先を塞ぐ(空気が入っちゃうから)
- オイルポンプのホースを取り外し、2stオイルを内部に満たす(といっても、黒くて中が見えないからU字にして入れる方を少し高くして、上から適当にトボトボ入れて他方から出て来たらそれをオイルポンプに刺す。
- んで、入れた方を穴を上向きにして開放しておく。
そしたら、キャブにホースを接続し、終わりである。残った混合ガソリンはタンクに戻しておく。
それでも最初のうちは焼き付きが怖いから、タンクにもオイルを少量たらしておいた。