またまたまたまた、性懲りもなく龍飛崎へ

 なんの予定も入らない平日を狙って設定すると会社の予定も考えると水曜日発のフェリーがあれば最適なのであるが、それが無かったので、火曜日発のフェリーを予約し、台風がきていたが温帯低気圧に変わるだろうと安易に出発した。バイクはDRZ400で。

 寒いというのと、雨にたたられる事前認識があったので、対策をして行ったが、大きな忘れものもあり、今回の旅は失敗であった。

  1. カッパの下にビニール袋をかぶる。これは効果ありました。大きめのビニール袋に頭と腕の入る穴をあけてカブルです。かなり格好わるいですが効果は抜群です。
  2. 夏用シュラフ:なくても良かったかも。フリースのベストを着込んで寝ていたので暑かった。それでも、毎夜5度以下の冷え込みでした。
  3. テントのポール:今回最大の致命的な忘れ物です。つってもヒモと手持ちのベルトで吊って何とかなりました。
  4. ろうそく:これも忘れ物。夜に真っ暗で参った。

総走行距離=1730km,温泉=1,キャンプ=2,林道=0

龍飛崎から望むパノラマ写真

 昨年はツーリングに出なかったので2007年とほぼ同じ4日間で1730kmです。バイクは良いのだが、ケツの痛みがひどかった

使い過ぎですね。。。次はもっと節約せねば、いかんです。

10月7日 晴れ時々曇り "いつまでもそれがあるとは限らない"

 フェリーの中で重大な忘れ物に気づく。テントのポールだ。だが、楽観的にひもかなんかで何とかなるだろうと思った。10月6日の23:30分発のフェリーに乗り込み、予定通り朝5:30に秋田港へ入港した。それにしても、今回ものすごく空いてましたよ。半月前に予約する時は、バイクも残りわずかとなっていて慌てて予約を入れたんですが、乗ってみてびっくり。バイクは僕一人。車も4台ほどで、写真のような状態です。台風の影響でキャンセル多かったんでしょうかね。あるいみ、僕は無謀な人ってことですかね。

これは下船する直前の写真です。めちゃスキです。

 船も揺れず、調子良かったんですよ。平日と言う事もあり、また台風の影響か観光バスも全く走ってません。非常に快適でして昼には竜飛崎についてしまいました。

道の駅「こどまり」
誰もいません

龍飛直前にある「眺瞰台」
北海道が見えます。誰もいません。

いつもの田中商店でタコを買う
他の2軒は店が変わってた。
龍飛崎灯台の近くにある簡易食堂で海峡ラーメン。今イチだが、ここしか食べるとこあらへんから。

龍飛崎の土産物屋の3軒は田中商店は、相変わらずタコをうっているが、他の2軒は店が変わっていた。一番左はここ数年シャッターが下りていたんだが龍飛ホテル経営の土産物屋に。真ん中の店は経営者が変わってあのかわいいお姉さんはいなかった。田中商店でタコをかうのだが、相変わらず、しゃべっている事の半分は聞き取れん。今回龍飛に立って思ったのは、風の岬と言う事で、風力発電の風車たくさん立ってたのが、今回見たら1本しかなかった。これはびっくり。

結構時間が空いてしまったので、台風もきているらしいから、南下する事にした。テントのポールもない事だし、そういえば「十和田湖のキャンプ場にたしかバンガローが有って安かった。当時も雨続きでそこに泊まった」事を思い出し、時間的には厳しそうだったがそこへ向かった。十和田湖の宇樽部キャンプ場である。バイパスが出来ていて様子が変わっているが、そのキャンプ場は存在した。しかし中をのぞくと少々様子が違っている感じである。

「バンガローがありましたよね?」「去年取り壊しちゃったんですよ。」「はぁ」なんとなく、そんな予感はしたよ(いつもそこにそれがあるとは限らない・・・)。こういうこと結構多い。テントをひもで引っ張りながらベグを打ち、その上にフライをかけて完成である。雨露はしのげるだろう。

 ポール無しテントの完成の図

風雨が強くなったときに微妙に位置を調整したりができないので、場所選びに相当時間がかかった。米と塩はあるんで、飯は食えるのだが台風で足止めを食らった場合を考え、十和田湖の町まで食事にいった。食堂はしまってたんだが、中に入ると電気を付けて料理してくれた。生姜焼き定食。観光客なんて、だ〜れもいない。

キャンプ場は、外国のチャリダー独りと、おっさんらしき車の人だけだった。今日は400kmぐらい走ったかぁ。

10月8日 風雨強し、午後から台風直撃 "天は二物を与えず"

 朝3時頃から降り始め、7時頃には相当激しくなってきた。きちんとフライが張られてないので、入り口付近は決壊寸前である。とりあえず、荷物を持って炊事場に逃げ込むが横殴りの雨で効果無しである。ポールがないとテントがうまくたためず点とは中も外も水浸しである。とりあえず、昨日かっておいた、やきそばバゴーンを作って食べ、コーヒ飲んで一休み。カッパは防水スプレーをかけてきたけど30分持たなかったなぁ。役に立たんと思たけど、やっぱり役に立たんかった。

 管理人に「台風はどこへ行きますか」ってきいたら「太平洋側に行けば天気は回復してくる」と予想してくれたんだけど。それは外れてしまった。

雨の中、、、出発直前。良いバイクだ、よくはしる。 雨の中、炊事場に逃げこむの図。既に濡れている。

 とりあえず、走って、台風がひどくなったら近くに泊まろうと、安易に出発。怒濤の雨の中、カッパズボンは2枚重ね+ブーツカバー、上はビニールかぶった上に水漏れカッパで武装しているので怖いものはない。十和田湖から誰も走っとらん樹海ラインを抜け東北自動車道の小坂ICから高速に。雨で行くとこもないんで南下しようっと。

 岩手山SAあたりで、若干明るくなってきて、「台風いっちゃんたんや。俺の予想通り温帯低気圧やな」と呑気にしてたら、テレビで仙台が集中豪雨で東北道冠水で通行止めとか。再び走り始めると風雨が激しい、とても走ってられん。盛岡南の紫波ICで下りて、R4号沿いの道の駅「いしどりや」でキャンプ場の情報収集をする事にした。道の駅に入るやいなや、とても立っていられないような状況になり、危険を感じる。道の駅にある情報施設が24時間空いている事を近くにいたおっさんが教えてくれて、とりあえず、そこにはいった。ここの今夜の宿泊客は僕含めて3人でした。地元民と思われる変なおっさんに、自転車で旅行していると言うこれまた変なおっさん。自転車で回っているおっさんは青森出身で景気悪くて仕事がないんだそうな。とりあえず相づちは打っていたが、半分以上言うてる事が判らんかった。

 飯でも食べようと思い、道の駅の食堂に行ったら定休日だった。”天は二物を与えず”。近くにローソンが有ったので弁当を食べた。ある意味、安上がりである。

8時ぐらいに周囲が停電になり、なにもかも暗くなったので、そのままベンチで寝たよ。そしたら、12時ちょっと前に停電が復旧したんだけど、しばらくして警察がきて、職務質問されましたね。けっこうものものしいんだ、施設に入り口は二つあるんだけど、二人できて一方の人が別の入り口をかため、一方が職務質問すると言う、逃げないようにするためか?「平日なのに何してるの?、会社は?どっからきたの?どこいくの?」。ただのパトロールか、事件か、誰かの通報か。。。あれれ、そういえば、何年か前にも同じような事有ったなぁ。

10月9日 曇り時々雨、ちょっと晴れ "イギリス海岸は濁流の中"

 4:00起床、本当は今日、自宅に戻る予定だったんだけど。奥様にお許しを頂き土曜日に帰る事にした。花巻まで南下しちょっとまえに新聞にきれいになったと出ていた「イギリス海岸」にいったんですが。。。また近くに宮沢賢治資料館があったので、そのつもりはなかったのですが吸い寄せられてしまった。かなりの時間を費やしてしまい、今日も予定を消化できなかった。この資料館はよかった。宮沢賢治のおいたちや、自筆原稿などそのまま保管されていて、知らない事たくさんあった。というかぼくはなんにもシランと言う事だ。

濁流の中・・・
これじゃ河だ。また来なきゃいかん理由になってしまう。
資料館の横にある山猫軒。
身ぐるみはがされるのかも知れん。おそろしい。

そういえば、子供が「横手やきそば食べたい」って言っとった気がしたので、横手の方にいったら雨が降ってきて、とりあえずお土産だけ買って、再び南下したのだが、仙台ぐらいまで今日中に行っとかんと明日つらいなという気持ちが有ったんで、とりあえず高速のって仙台南まで行ったのでした。

仙台って大きな町です。近くに秋保(あきう)温泉があって、温泉にも入りたくて、そこの森林公園キャンプ場に行ったら、リゾート地だった。でももう暗くなってたんとどうしても温泉に入りたかったんで、温泉付きのここに決めたんよ。ツーリングに出て「温泉に入りたい」と思うのは初めてじゃないだろうか。。。だいたいそこにあるから時間があるから入るみたいなもので。。年取ったのでしょうか。

「今日のキャンプはあんた一人だから、どこに張ってもええよ」ってことで、場所を物色してたら、おっちゃんが「さむいから、避難小屋(プレハブ)使って良いよ」というので、つかわせてもらった。キャンプ場は高かったけど、素泊まりと同じと思えば安いなぁ。

よる飯。
レトルトカレー、めし、するめ、ビール
向こうに見える青い屋根が温泉施設

食塩系の良い温泉だった。だーれもいない温泉をひとりじめ、露天風呂もあり、さいこう〜。まっくらだけど。しかし、夜は冷えたな、5度だった。

10月10日 曇り時々雨 "ETC付けときゃ良かったなぁ"

 今日は、自宅まで帰るんです。3時半に起床、5時半に出発。連休初日なんで日光周りはやめとこ、只見湖経由だな。ETC割引の日だから高速乗ると格差大きい、損した気分に絶対なる。下みちでかえろう!

途中の朝日。 新潟の入広瀬のあたりで、ちょうど4万キロになった。でもほんとはもっと走ってんだよなぁ。

 

550kmあり、14時間かかりました。"ETC付けときゃ良かったなぁ"。+1000円で5時間ぐらい速くついてるよキット。きっときっと。

以上

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