またまた、性懲りもなく東北へ

 今回も秋田ー新潟フェリを予約して行きを楽にしたつもり。今年は運動会のない土日を挟まないで平日だけで会社休みを利用して決行した。KLE400は、人の手にわたっているので、DRZ400で。IMSタンクとFMFマフラーでツーリングは去年に続き2回目。

総走行距離=1884km,温泉=1,キャンプ=1,ごろ寝=2,林道=ほんのチョビット

 18日は新潟までの280kmだけなので、4日間で1600km、400km/日のハイペースです。林道は峠越えのときに少し走るはめになった。林道走ってもいいんだけど、飛ばしたくなるからイヤなんよ、荷物つむと、重心が後ろにいくので、つらい。

 バイクは良いのだが、ケツの痛みがひどかった。

諸費用

 

9月18日)

 フェリーは、23時30分新潟発である。台風が日本海を北上していることを昨日知った(普段テレビ等見ないので情報が遅い)、新日本海フェリーのHPでは予定通り運行と記載されていたが電話してみたら「出航は予定通りだが到着が遅れる恐れがあります」とのこと。天気予報では午後から晴れであったが、風雨よろしくないと良くないので16時頃出立した。
 結果的に、21時に港到着して時間を持て余した。乗船する人は多いが、やはり、台風の影響か、車は少ない(トラックも少ない)。このフェリーは敦賀発、秋田経由で苫小牧まで行くのだが、北海道に帰ると思しき体育会系高校生の女の子集団がいました。バイクは、10台ぐらいで、そのうち5台が秋田で下船しました。

9月19日)

 船は思ったほどゆれず(というか全く揺れず)、予想に反して定刻(5:40)で秋田港に着いたです。薄曇りであったが向かう北の方はどんよりしていた。その上、海岸線に出たとたん、強烈な風であらためて「あぁ台風だったんだっけ」と感じましたが、追い風なのでつらくはなかった。台風の速度が遅いため、龍飛に着くまでに台風を追い越すことになり、その後向かい風になると容易に予想できた。
 今回は時間のかかる男鹿半島は回らずに直接龍飛を目指すことにした。適度に県道をまぜて、R101を北上し青森県の鯵ヶ沢から県道で海岸沿いを北上し、十三湖に昼前に到着した。そう、かなり速いペース。2003年は、ここで夕方になりキャンプしたの。平日で台風の最中ということで観光車もなく国道と言えど車の通行はほとんどないので、ずっーと90km/h程度で走り続けられたせいだ。

途中の日本海の荒波。

強烈な風と、時折激しい雨に叩き付けられる。追い風で良かったと本当に思う。

 十三湖の前の食堂で、焼き肉定食を注文。焼き肉を焼いているような音が聞こえたんだが、運ばれたときには焼き肉の一部が冷たかった。「?。運ぶ5mぐらいの間に冷めたんやろか。それとも作り置き、チンした?」と考えながら、さっさと食べ、再び走って昼過ぎには龍飛の灯台に立てた。龍飛に向かう途中から晴れ間がでてきて、台風を追い抜いたような感じでした。この十三湖の近くでトライアングルロードというガソリンスタンドがあるんだけど、聞いたことないよね。おばさんマッチくれたよ。スタンドでマッチ? 燃やしてほしいんかいな。

龍飛崎へ向かう途中は晴れてきた。ただ風は猛烈。この風景はいつも、宗谷へ向かうときのサロベツにかぶる、あそこも風がきつい。だからいつも、ここに行きたくなる。

 

龍飛崎灯台である。ここは岬の先端から灯台をみた写真である。「津軽半島龍飛崎」の柱は前のままである。
岬の方を向いてみると、以前あった建物がない。無人化されたためだと思う。また岬先端にあるアンテナ類は有刺鉄線が張り巡らされ、以前と様子が全く違う。 龍飛崎灯台に下にある駐車場の売店。みやげはいつもここで買う。干したタコは真ん中の店にはない。ステッカー類は、右の店にない。こういったところでは、両方の店から買うようにいつも心がけている。左端の店は、今日はしまっていた。左端の店は以前はたこのおでんを売って試食させてくれたんだが残念。

 龍飛崎灯台は、今年の4月に無人化されまして、少々以前と雰囲気が変わっておりました。いつか龍飛でたこになるのが夢だったんだけど、なれそうだった。灯台の先端の風は凄まじく、ジャンプすると1mぐらい後ろに着地できるほどだった。

 時間的に、かなり余裕が出てきてしまったので、土産を一通り買ったら、こんどは「下北の尻屋崎まで行けるかもしれん」と欲が出てきてしまった。しかし青森郊外を抜けるのに予想以上の時間を要し、みちのく有料(¥630)を抜けて下北の根元(野辺地)で夕方になりつつあった。そのため、以前に二度ほど利用したことのある「はまなす公園」キャンプ場(無料だった)に向かった。そこへ向かう途中、三つの場合を考えた。

  1. そのキャンプ場は何らかの理由で存在してない。
  2. キャンプ場はあるが、経営がかわり、めちゃ高くなっている、あるいはオートキャンプ場にかわっている。
  3. 昔のままである。

似たようなシチュエイションは、以前(1999年の田島町野外活動センターキャンプ場)にもあった、よるぎりぎりでキャンプ場決めて食材買ってキャンプ場に行ったら「あるはずのものがなかった」ってことが。非常に以前と似ていたので、自分の中では(1)の公算が80%ぐらいあった。途中、公園への標識や県の案内板で確認はできたので、(3)かも、とも思いはあったが、案の定。そこに「なかった」。というか、あったんだけど、道がなかった。ちゅうか、裏道はあったんだけど、水も出ないし真っ暗闇の森の中でさすがに独り寝る気にはなれん。大規模な農場の建設を行っているらしく、周囲の景色、道路はまったくかわっていた。

しかたなく、北上し横浜町の道の駅で情報を得ようと考えた。その前に飯だ。はまなす公園キャンプ場の前の国道沿いには「ドライブインはまなす」がある。ここのラーメンがうまいとの情報があったので、ほたてラーメンを注文し食べた。うまかったよ。ここのドライブインは昔のドライブインのままだ、このての食堂ってもうあまりないんじゃないかな。厨房には高倉健、おかみさんは倍賞千恵子。テーブルに古びたパイプいす、作業員らしき客。

満腹になったところで、ガソリンも満腹にして道の駅でくつろいでたら、動きたくなくなり、軒下にテントを張って寝ました。夜は激しい風雨で、ばたばたばたばた、30分おきに目が覚め、あまり熟睡できなかった。

9月20日)

 4:30起床、曇りで風はきついが雨はなかった。尻屋を目指そうかとも思ったんだが、やめて酸ヵ湯に入ろうと思い、南下することにした。R338で八戸手前まで南下し、少々市街地をぬけてR102で十和田湖を目指す。十和田市から県道40号(高速コーナ&牧場地帯で非常に走りやすい道でした)でR394へショートカットし酸ヵ湯についたのは、10時ごろでした。道もすいていたけど、駐車場すいてる。風呂もがら空きやったよ。ここは乳白色のお湯で千人風呂の男女混浴(露天じゃない)の青森で一番有名な温泉で、個人的に好き。

混浴ということで、どうせジジババだろうというのは、ここに限っては間違いで、若いお姉さんもたくさん入っている。脱衣所は男女別で洗い場も仕切られているし、お湯が白いせいもあるのでしょうか。しかーし、今回、驚きました。女の人がワンピースきて入浴しているのだ!。時代は変わって行くんですな。男女差別だ。

その後、休んで酸ヵ湯そばを昼飯にした。ちょっとコシがあって、好きだな。そばにうるさい信州人には受け入れられないと思う。

十和田湖は異常にカメムシが多かった 玉川ダムで見つけた「オオクワガタ」自然にいるの初めて見た。

 十和田湖を経由して田沢湖を目指す。R102〜R454〜R103〜鹿角市から、県道66号〜R282〜R341〜玉川ダム経由で田沢湖では夕日を見ることができた。湖に沈む夕日は格別。玉川ダムへ下る途中から急激に冷え込み、田沢湖では15℃まで下がっていた。

市町村合併で、仙北市営になっている。600円。

 田沢湖キャンプ場は今回用意した1合の米でボンカレーとした。バイク1台、他2組である。今回、FireJet弱火対策に、新兵器(トースト用金網)を用意したので飯は楽に炊けた。弱火になる訳でないので燃料消費は多いが、手で鍋を持ち上げることは必要なくなった。

9月21日)

 快晴だ。このキャンプ場は、夜8時ぐらいで、車の通行が全くない上に静かな為か、疲れている為か。夜8時から朝の6:30まで爆睡だった。

 乳頭山と秋田駒ヶ岳を望む。次回は、登りたい。

 今日は、小岩井農場へ行こうかなとも考えてたんだが、湖でたたずんだりしていると出発が9時頃になってしまい、やめにして南下することにした。R46で仙岩峠を越え雫石に入り、県道1号をひた走り北上市の錦秋湖で昼にした。ここはスッポンラーメンがうまいらしいんだが、ちょっと食べる気しないなー。スッポンが入っている訳でないんだけど。

泥湯である。冬場有毒ガスの穴に落ちてなくなられた方のいる。そこらじゅうに、有毒ガス危険。立ち止まると死ぬ との看板が立っていた。

 R107で再び秋田にはいり、県道320〜県道40〜R342〜県道323〜R398で子安峡、県道51〜泥湯〜川原毛地獄〜R108で宮城に入り県道63で花立峠を越えてR47、山形県の最上市に入った。そこから県道28、山刀伐峠を越えて尾花沢の徳良キャンプ場についたのは手元の時計で午後5時になっていなかった。が、受付のお兄ちゃんはすでに車に乗って帰ろうとしているところだった。

「あれ、キャンプされます?」「はい」「もう受け付け終わっちゃったんですよ。5時までなんですよ。受付しないと泊れないんですよ」「あ、そうですか。じゃぁ、明日朝払うってのでいいでしょ?」「だめなんですよ。泊る場合、宿直を呼ばないといけないんですよ。もう閉めちゃったんですよ」「どうしてもだめ?」「どうしてもだめなんですよ」お兄ちゃんは早く帰りたい一心だ。しかしよく考えてみたら、このお兄ちゃんも市の仕事でここにいて定時に帰ろうとしている訳だ、遊びで旅しているボクなんかがこれ以上引き下がるのもどうかと思い、あきらめた。

 暗くなりかけていたので、R347でさらに南下して寒河江の南にある、大山キャンプ場へ向かうことにした。大江町についたら、以前うまかった「カネミ食堂」で焼き肉定食を食べ、道の駅で一休みしてから、キャンプ場へ向かった。徳良湖の例があったので、そのような予感はした。キャンプ場は山のてっぺんにあるのだが、そこへ行く道もまっくら、ついてもなにもかもまっくら。どこにながあるかもわからん。夕方までに受付して泊ることがわかれば街灯つけるんだ。しかたなく、もどって道の駅おおえで寝ることにした。

 この道の駅は、交通量の激しいR287に接してあり、すみっこに設営するのが、何となく嫌だった。なので、ベンチに寝ることにした。

 夜露が激しいので、結局テントのフライを張った、これだったら設営してもよかったが、なんとなく、昔みたくベンチで寝たかったんだよ。1時間おきに目が覚めたよ、目が覚めてから寝付けるのに時間がかかった。なんでって?「寒い〜!」SUNNTOの時計で9度まで下がっている。顔面が出ているので、ちょっとした風の流れで目が覚めるです。

9月22日)

 寒さのせいで、4時半には起床し、5時半には出発した。R287を南下し、長井市の道の駅いいで で朝飯を食す。ここは朝7時から開いてる。長井市のとなりには南陽市がるのだが、どうしても南野陽子を思い出して引き寄せられてしまう。振り切って県道8〜県道4で米沢市街を迂回して、R121に入り、まず、道の駅田沢で8時半着、最後の土産購入を図り、快適な国道である、大峠をこえて、福島県喜多方市にはいった。喜多方市街を迂回して、R459で新潟県の津川まで抜けた。津川の手前のR459の角神ダムにあるドライブインでラーメンセットを食した。まずかった。まぁ、田舎はこんなもんか。

たべて払う時がいけなかった。細かい物がなかったんで、1万円を出したら、おばはん、急に無愛想になって「こまいのないの?」と聞いてきた。「ないからだしとるんやんけ」と心で叫び「はぁ」と答えた。こんな田舎のドライブインに遠くからきて食べとるんやないけ、もう二度と入らんわい。

津川で関越にのり、北陸道〜上越道〜長野道 で自宅には5時についた。

以上

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