2002秋のツーリング

東北・秋田編


 秋田へ向かい、稲庭うどん、十文字ラーメン、西下馬内そば、を食べるのが目的である。同時に秋田の観光地を制覇する。しかし稲庭うどんを1軒制覇したのみであった。

今回の走行距離数 1800km、ダート無し。
今回の日程 4泊5日(下を走っていくには無理があった)
天気 9月としてはまぁまぁの天候、雨もふるが概ね晴れであったが夜は非常に寒い。
今回の費用 おみやげ含めて40000円程度、そのうち高速代に1万円。お土産に1万円ぐらい。

結論

秋田は遠い。フェリーを使わずに行くには4泊では日程的に少々無理があった。
遠方ツーリングではシールチェーンに変えておくことが重要!

今回のスタイル

 いつものサイドバックにメインバッグをシートにくくりつけ自分は何も持たずに走る。今回は林道を走らないか走っても少し、目的は秋田観光である。全快のツーリングでザックが重いと疲れることが分かったので従来の方式で行くことにした。

サイドバッグ:ラフロード製、古い。
ザック:予備でMILLETの30リットルを積んでいく。
今回はマグライト、ランタンは用意した。

2002年9月18日

高速道路を使い新潟を経由して日本海側をひたすら走り、秋田市内近郊まで行く予定。

自宅を6:30出発。中央道塩尻北ICから高速に入り、上信越道〜北陸道〜日本海東北道と乗り継ぎ、新潟県中条で下車(ここまでしか開通していない)約270キロ。途中何度もチェーンに給油した。事前準備で十分メンテナンスをしておいたのに走り出して30分も立たずに赤くなり始めてしまった。(高速道路で2度もチェーンを切ったことがあるので凄く心配で)持っていたチェーンオイルを使用した。雨が多少ふっていたこともあり、事前につけていたオイルが飛んでしまったのだろうか。

下車後(\5150かかる)、国道で7号〜345号〜7号で山形の酒田まで。写真は345号沿いの日本海側(笹川流れ)の道の駅である。さらに7号北上して秋田県境の三崎キャンプ場へ到着したのが5時を3分過ぎたときだった。秋田市内まであと90キロの地点だった。
三崎キャンプ場では5時以降、無断でキャンプするな、などと書かれた看板とひっそりしたキャンプ場、せまい。少し考えてから、山形県側に再び戻り西浜キャンプ場に決めた。\600でかなり広いキャンプ場であったが、やっぱり独りぼっちである。テント設営を終えたころに暗くなっていた。水平線は雲でおおわれていて夕日は見ることができなくて残念。海の近くだが林の中なので快適なキャンプ場である。近くにある鳥海温泉は\300だった。わりと地元民で込んでいた。隣には国民宿舎があり、一人の女性ライダー(DJEBLE)が受付をしているところであった。

さて今夜の夕食である。今年の夏は、ツーリングも我慢して教習所に通った、ということでちとリッチに近くのレストランでステーキを食べた。かなりうまかった。テントに戻ったのは夜10時頃であった。本日は480キロも走ったが久しぶりのツーリングで興奮していたせいか全然眠くならず、ふたたびビールを買い、カッパエビせんをたべながら誰もいないキャンプ場や道路をぶらぶらした。ねたのは11時頃、しかしひさしぶりのキャンプでなかなか寝つけず途中なんども目がさめた。

 

2002年9月19日

今日は秋田市内観光をする予定である。今日は天気はよさそう。

朝は6時頃起床し、ぶらぶらしながら、ゆっくり片づけをして出発したのは9時頃である。国道7号を北上し秋田市内へ向かう。市内へついたのは10時半頃だったか、千秋公園の公園入り口にバイクをとめ、そこから散策を開始した。ブーツをぬぎスリッパを履きジャケットを脱いでバイク乗りと悟られぬ(モトパンなのでどうせわかるが)ように気をつけながら、歩いた。

まずは千秋公園、秋田藩主佐竹氏の居城・久保田城跡である。公園であるが普通である、30分程度の散策で終了。すぐに秋田駅に向かう。それにしても秋田市内、自転車やバイクがどこにも止まっていない。どうやら条例で何か決まっているらしい、地下に自転車の駐車場があるようなふうであるが捜しても見つからなかった。秋田駅の周辺はとてもきれいだ、放置自転車が全くない、原付きなども全く路上になくすばらしい。さすがにバイクを歩道にとめるには勇気が必要だ。

11時近くになったので稲庭うどんの七代佐藤養助本舗秋田店へ向かう。とろろせいろ(せいろとはざるうどんでツケ麺のことである)を食す。うまいね。その後、秋田ステーションデパート・トピコへ行き、稲庭うどんの土産用をフルセット購入し発送した。カステラ生地のお菓子「金萬」も購入、これがうまいんだな。かおる堂の和菓子は名前に惹かれるが良くあるお菓子風で興味をそそらない。その後秋田県産品プラザへ向かった。

秋田市内を1時頃出発。田沢湖へ抜けるために地図上では平成12年から通行止めと記載のある田代スーパー林道へ向かう。途中、秋田県のへそ(中心地)公園へ向かう。でべそである。
田代スーパー林道だが、通行止めの標識が古くいけるんじゃないかと期待しながら林道を13キロ程度、完璧に崩れていた復旧作業は全く行われておらず、いつまでもこのままなんだろう。しかたないので戻り、少し北の河北林道(このまえ来た時に通行していて知っていた)でいこうとしたら、こちらも当分の間通行止めとある。
しかたなく、大回りであるが一旦、角館の方に出てから田沢湖へ向かうこととした。町中を走ることになり、時間がかかり田沢湖へ到着したのは5時だった。本当は乳頭温泉キャンプ場に行き乳頭温泉に入る予定だったが、余りの寒さで田沢湖キャンプ場にした。ここは地図上では\1100とあるが実際は\600であった。どうも経営者がかわったか、方針がかわったかのどちらかである。当然、バイクはわし一人で、他にチャリダーが一人いたものの大きいキャンプ場に寂しい限りである。

夕食は質素にレトルトカレー+味噌汁+ビールである。夜は冷えた、12℃ぐらい。羽毛のシュラフをチャックをきっちり閉めて寝た。

2002年9月20日

今日のメインは玉川温泉である。今日も天気は良さそう。

田沢湖を一周(平日であるのですいている)してから341号を北上し玉川温泉へ向かう。写真はおきまりのたつこ像である。恋人達が写真を撮るのを遠めにみる。
玉川温泉の駐車場は無料であった。ここの温泉は強酸PH1.2である。共同浴場は\600で5分以上湯舟につからないことなどと注意書きがあるが、私は2分で限界だった。ササくれやちょっとした傷ぐち、それに肛門(たぶん痔であろうか)、酸によるチクチク感にたえられない。隣の食堂でチャーハンを食べる。一番安い物を注文したが食堂のおばさんが「チャーハン美味しいですよ」といってくれたのには感動。

近くにある自然研究路は、どこの硫黄山よりも激しい噴煙や噴泉をみることができる。あまりに激しすぎて少し恐い。源泉は毎分1200リットルという凄い量である。岩盤浴は噴煙が湧き出るそばで岩盤の上に寝そべって治療すると言うもの、たくさんの爺婆が本格的に治療している。しばらく座っていると変な気分になる。岩盤をとおして若干の放射線が出ているようだ。

一旦北上し、子供の土産に(言うこと聞かない時に使おうと思って)、なまはげ面を買いに男鹿半島を目指す。しかし、遠い。入道崎についたのはすでに4時だった。なまはげを購入し、夕飯の十文字ラーメンを目指すべく湯沢市へ向かう。が、しかし!。地図のページを2ページ程飛ばしていたらしく、とおおおおい!。湯沢についたのはすでに8時であった。まっくら、店開いていない!
近くの真人(まと)公園へ向かう。無料のキャンプ場である、というよりかただの公園。真っ暗の中独りぼっちのテントを張る。よる、野良猫がミャアミャアうるさい。人慣れしていると思いきや案の定、真夜中にえさをやりに来る親子が、しかも名前までつけていて・・・困ったもんだ。そのうえ近くの駐車場にヤンキーが集いうるさかった。

きょうは良く走った。320キロぐらい。玉川温泉でゆっくりしたので良しとしよう。

2002年9月21日

今日は木賊温泉まで行く予定。)木賊温泉に入らなければならない。暑くはないが晴れている。

早朝4:40ごろ、野良猫に起こされる。テントを爪でばりばりやられてびっくりして目がさめた。まずは、稲庭うどんの発祥の地、稲川村へ向かう。稲川村は、稲庭と川連の合併によって名称がかわったようである。まだ朝7時半ある。うどん屋はすべてしまっていてもう一度食べたかったが待てない。

地図を見る。会津まで遠い、木賊はさらに奥だ。気が遠くなりながら稲川村から宮城方面へ南下しつつ東北道へ近付いていった。宮城県は町である、やっぱり道は渋滞しており、時間がかかる東北道は大和ICから入った。東北道をひたすら南下する。そして磐越自動車道に郡山ジャンクションから入り会津若松ICで下車する(¥3700であった)。途中、仙台付近のSAで牛たんを食す。

会津、田島町についたころには、暗くなっていた。木賊温泉まではまだ50キロ以上ある。結局、木賊温泉の奥のシルクバレーキャンプ場へ着いたのは夜7:30であった。今日も寂しいテント生活を夢見ていたのだが、ここは別世界であった、バイクは全部で20台ぐらいか、オートキャンプも数台、と別世界。管理人に¥800を支払い。とりあえず設営する。今日の夕飯は、レトルトカレーと味噌汁、そしてコンビニ山正でかった名酒「花泉」である。会津でのキャンプはこれがないと始まらん。シルクバレーのキャンプ場は管理人がしきりにたき火の場所(みんなが集まって談義できる場所がある、バイク乗りが集まる、オフがおおい)へ誘うが、夕食後に行くと伝える。カレーを食べて花泉を2杯飲んだころに急激に睡魔が・・・。そのまま2:30まで寝てしまった。寒さで目がさめた。再びシュラフに潜り込んだ。

2002年9月22日

今日は、松本に戻る日だ。薄曇り。

朝、5時頃目がさめる。コーヒーを湧かしてパンを食べ、すぐ出発準備に取りかかる。それから朝風呂のため木賊温泉の露天共同浴場(自主寄付金¥200)へ向かう。風呂から帰ってくると、たき火の場所に数人集まっており、向かった。夕食後に行く約束は守られた。

8時頃出発。まずはコンビニ山正(やましょう)でパンを食べる。今回は荷物がつめないので、花泉は昨日の残りのみを持ち帰ることにする。R252へ向かい、只見経由で、六十里越えで新潟県に入り、R252〜R117で長野県に入った。長野から高速を使い、松本に4時に到着。

2002年の東北ツーリングは終わった。木賊温泉から260キロぐらいである。高速使わないと町中で時間がかかる。

もういちどチャレンジする。今度は、フェリーを使う、絶対。走ってばかりで面白くなかった。自宅で花泉を飲みながらそう思う。




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