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消火の3要素

燃焼を停止させることが消火。

燃焼には、可燃性物質、酸素供給体、点火源の3要素が有るが、いずれか一つを取り除くと消火する。

そのほかに、酸化反応を断ち切る作用を利用する負触媒消火法がある。燃焼の継続の遮断を加えて、消火の4要素とも言う。

消火法 説明
除去消火

可燃物を取り去って消火

希釈消火 不燃性の液体で薄める。アセトンなど水溶性のものに注水すると消火する。
窒息消火 酸素の供給を絶って消火。
冷却消火 消化剤を使って燃焼物を冷やす。

 

消火設備

区分 設備
第1種 屋内消火栓、屋外消火栓
第2種 スプリンクラー
第3種 水蒸気消火、水噴霧消火、泡、粉末、二酸化炭素、ハロゲン物
第4種 大型消火器
第5種 小型消火器、乾燥砂、水バケツ、水槽

小型消火器種類

種類 用途
A 普通火災
B 油火災
C 電気火災

設置する位置

  設置する位置
第4種消火設備 30m以下
第5種消火設備 20m以下

 

警報設備

指定数量の10以上の製造所等では、火災が発生したときに自動的に作動する火災報知設備、その他の警報装置を設置しなければならない。

移動タンクは除く。移動タンクは警報装置は不要である。

警報装置
自動火災報知設備
拡声装置
消防機関に報知できる電話
警鐘
非常ベル装置

所要単位

製造所等 1所要単位あたりの数値
製造所取扱所 耐火構造 延べ面積100m3
      〃 不燃材料 延べ面積50m3
貯蔵所 耐火構造 延べ面積150m3
     〃 不燃材料 延べ面積75m3
屋外の製造所等の屋外にある工作物 外壁を耐火構造とし、水平最大面積を建坪とする建物とみなして算定
一般危険物取扱所 指定数量10倍

第4類に必要な消火設備

区別 設備 適応
第1種 屋内外消火栓 無し
第2種 スプリンクラー 無し
第3種 水蒸気または水噴霧
 
  二酸化炭素
  ハロゲン
  リン粉末
  炭酸水素塩粉末
  そのた粉末 無し
第4種または5種 棒状の水 無し
  棒状の霧 無し
  棒状の強化液 無し
  霧状の強化液
 
  二酸化炭素
  ハロゲン
  リン粉末
  炭酸塩粉末
  その他粉末 無し
第5種 水バケツ 無し
  乾燥砂
  膨張ひる石、膨張真珠岩

ガソリンの消火

注水の危険

アルコールの消火

アルコールは水溶性液体であり、一般の泡消火器や強化液(棒状)消火器は効果が無いため使用できない。

メチルエチルケトン

例外ということか。。。第1石油類で非水溶性であるが、わずかに溶ける。水溶性液体用泡消化剤が推奨である。

消化剤と効果

水は比熱が大きいく冷却効果、気化熱が大きく冷却効果

強化液は炭酸カリウム水溶液、水による冷却効果とアルカリ金属による負触媒効果。

泡、タンパク泡、水性膜、界面活性剤。窒息効果と冷却効果。

消化粉末、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム。負触媒効果と窒息効果。

二酸化炭素、窒息効果。

泡に求められる性能

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